どういうわけか、今年は花粉症の症状がほとんど出ていない。
毎年、3月後半から5月くらいまでヒノキの花粉によってそれはそれはひどい鼻づまりに苦しめられていた。1ミリほどの隙間もなく完全封鎖した私の鼻は、点鼻薬に依存してこの時期をやり過ごしていた。春が来るのはうれしいけど、とにかくツライ鼻づまりとの戦いの季節でもあるので複雑な心持ちで春を迎えていたので、今年もまた、点鼻薬を用意していた。
ところが、だ。今年はまだ一度も点鼻薬を使用していない。鼻で呼吸ができるのだ。
一体何が起きたというのだろう。とくに何もしていないのに。あれだけツラかった鼻づまりから解放された。とてもうれしい。春に鼻で呼吸ができるってこんなにも幸せなことなんだ。多少鼻水やくしゃみが出ることはあるけど、あの鼻づまりがない。素晴らしい。ああ、なんて素晴らしき日々!こんな日が、鼻が通っている日が、永遠に続きますように。
壮大な悩みから解放された私は、もうちょっと小規模な悩みが、なくもない。
寝るとき、横になってまどろみの中、ああ、もう寝落ちるなってとき、ふいに、「あ」とか言っちゃうあれ。あれなんなの。いや、「あ」ではないかもしれない。正確に文字に起こせない。「んあ」みたいな「ん」みたいな。あれ。あれはなんぞ。くっそむかつくわー。
寝かけるとごくごくたまーに、あの発声が、勝手に発されるときがある。一人で寝てるときでもすごく恥ずかしくなる。私は恥ずかしいとかあんまりないのだけど。あれはなぜか無性に恥ずかしいのだ。そんな話をしていたら、相方のシンジも激しく共感し、その話で盛り上がったものだ。そうか、あれは誰にでもある、人間の体の不思議なところなのだな、とか思って安心していたが。
昼間に職場で、隣のやつがよく居眠りをするのだが、そいつはこれまで一度たりとも「あ」を発したことがないのだ。なぜだ。こいつこそ、これを発して恥ずかしい思いをすればいいのに。私は不平等さに憤慨するのだった。
でもまぁ良い、今年の私は鼻が通っているのだから。
拙者は今年も花粉症! そんでもって不眠症〜! ムハ〜、ラト氏と共通点はナシ!( ´Д`) 切腹!(´ཀ`)