金曜土曜と、久しぶりに二日連続で歌えた。
聴いてってくれた方CD買ってくれた方みなさんほんとありがとう。
青葉で出会ったいっちゃんはたいそう褒めてくれた。とてもうれしい。
また聴きに来てね(^^)
いろんな人と話せるのも、こうして歌っている中での幸せのひとつだ。
歌をやってなかったらきっと話すことはないであろう、たくさんの人たちとの会話。
凄まじいパワーをもらう。私は通った人たちを捕まえてパワーをもらっちゃう妖怪だ。
うっへっへっへっへ。
土曜の夜に新曲のお披露目をした。
私は、基本は「大声音程取り」と「ギター」担当だ。だけど今度の新曲では「カスタネット」も使用する。二番の頭の部分、短い小節だが、カスタネットと歌になるところがある。
他の部分はもちろんギターを弾きながら歌うため、手にカスタネットを付けておくわけにはいかない。それでいながら、ギリのギリまでギターを弾いていて、1秒後にカスタネットの一音目を出さなければならない。こんなとき、人はどうすればいいのだろうか。もちろんあれこれ考えた。そしてなんとか私の頭で思いついた案が次のものだ。
1.座っている腿に乗せておく
2.傍ら(椅子の上)に置いておく
3.ポケットに入れておきポケットの外からたたく
試した結果がこうだ。
1の座ってる腿に乗せて置いた場合。
私は歌唱中に激しく動くタイプであるため、一瞬で落下。却下。
2の傍らに置いておいた場合。
カスタネットの位置がちょっと低い。叩きにくい上に、叩いたひょうしにカスタネットが動き回ってしまって、うまく叩けない。却下。
3のポケットに入れておいた場合。
この場合ポケットはできるだけ大きいものが望ましい。ポケットの中でカスタネットが口を閉ざしてしまっていては、ポケットの外から叩いたって「タン」とならない。でも大丈夫。私が今履いているのはメンズのおっきめのパンツであるためポッケも大きい。
カスタネットは大口を開いて出番を待つことができる。これだ。
そうして私は新曲の前にカスタネットをポケットに仕込み、試し打ちしたところ「タン」としっかり役目を果たしていることを確認できた。おっしゃ。キメるぜ。これの良いところは、お客さんから見て楽器が見えていないため、「タン」という明らかに木製のリズム音が急に鳴り出して不思議に思って気になるところにある。「気になる」これは青葉でパフォーマンスする上で大きな武器となる。私はニヤリとした。
これはいいぞ。明らかに相方シンジが打っているバチの音の間に、シンジが鳴らしていない「タン」が入っているのだ。不思議だ。気になる。なんで?え?どこからなってんの?
ハーーーーッハッハッハッハッハ!!!
勝利は見えている。完全に勝利だ。曲はばっちり超絶かっこいいわけだし、おまけにこんなサプライズまであるのだから、これはもう、われらが月光冥利の優勝である。
はやる気持ちを抑えつつ、初お披露目。
一番をそつなくこなし、さぁ、見どころの2番の頭。
カスタネットの出番。一瞬でギターをミュートしポケットのカスタネットを打つ。
「タン」 「タン」 いいぞ。
しかし、ここで問題が起きた。調子に乗って叩いていたら、あろうことか、カスタネットがポケットから顔を出し、そして、にゅるりとベンチの上に生れ出たのだ。
一瞬焦る。だが、そんなことで音楽を止める私ではないのだ。もう、進むしかない。思いがけず、考案2の、「傍らにカスタネットを置く」パターンになってしまっている。でも、一拍交代でシンジと私でリズムを繰り出さなければならない。ゆえに、叩く。
実験段階でわかっていた事態がやはり起きた。カスタネットは「タン」と一回の役目を果たすたびにピョンピョンと元気に跳ね回る。動く!逃げる!だがまた叩く!音楽は流れてんだ!遅れるわけにはいかない!ぴょんぴょこ跳ねて逃げ回る生き物と化したカスタネットを、正しく1秒ごとに捉えて叩き「タン」を繰り出さなければならない。しかも。歌だって続けなければならない!
一体なんなんだこのパフォーマンスは。私は何をやってるんだろう。するとここで・・
「・・・ぷっぷっくくく・・・」
お客さんが笑いを必死にこらえている!あぁだめだここでダム崩壊の如く、笑いがこみあげてきてしまって。
でも曲は止まることなく最後まで爆笑の中演奏された。
ここで止まらなかった自分には拍手喝采を送りたい。
・・・そんなこんなで初お披露目を迎えた「クズの結晶」だった。
いい曲なので是非生で見に来てもらいたい。

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