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執筆者の写真Lato

炎症中

歯が痛くてツライ毎日を送っている。

正確には、歯の根っこの歯茎の部分だ。

歯医者にメンテナンスに通ってた先日、先生に「虫歯はないけど、将来的に見て直しておいたほうがいいかなって場所がある」と言われ、将来的にでもなんでも、いいならそうしておこうと思いお願いした。

レントゲンで見ると、根管治療済みの歯でもちろん痛くもなんともない。しかし歯の根の先にうっすら炎症の影が見えるので、綺麗に処置しなおしておこう。そんな実に前向きな発案なのであった。今後に先手を打つなんて素晴らしいことだと思ったのだ。虫歯を治療するでもない、その前向きな処置はかっこよくて賢い人間がやることである。歯医者の待合室でも圧倒的な勝者としてその時を待ち、処置を受けた。何度か通って、歯の根っこを完全にクリーンな状態にし、最初よりも美しく根管を埋めていくらしい。

最初の処置のあと、先生はいつも言わないことを私に言った。

「もしかしたら、ちょっと痛くなっちゃうかも」へー、そうなの?今全然痛くないし、別に大丈夫だよ。でも痛いってどれくらい痛くなるの?「うーん、鈍痛って感じかな」そか。いいよいいよ、状態よくするためだもんちょっとくらいいいよ。

なんて言って帰宅。二日間、痛みなし。なーんだ。全く痛くないじゃん。なんて思っていたら。

翌日からだんだん痛みはじめ、地獄の三日間を過ごした。痛い。とにかく痛い。もうどこが痛いだかわからないくらい全部痛い。上の歯だったはずだけど下の歯まで痛い。なんなら顔まで痛い。ツライツラすぎる。鎮痛剤を飲み続け命からがら先生に電話し予約を無理に入れてもらう。

先生・・・ここ数日地獄だったよ・・・

先生は、もしかしたら痛くなっちゃうかもなってわかっていた。私は痛みにズタボロになりながらいろいろ調べたところ、根管治療ではよくあることのようだった。炎症を起こしてしまったのだ。この痛みは本当に地獄だ。

二度目の処置をしてもらった。そして翌日もまた先生のところに行き化膿して生み出された膿を取ってもらう。気持ち悪い話で申し訳ない。

痛みはとれず、鎮痛剤がしっかり効いている3時間しか生きた心地がしない日が続く。

睡眠も鎮痛剤が切れたときが終わりのとき、っていう生き地獄。

まさかこんなことになるなんて。。。。

どこも痛くもなかったはずなのに。。。

地獄を生きること数日、心身ともに弱り切る。

最終的に、「この痛みは、うちの猫のあおにゃが本来受ける痛みだったけど、それはどうしても嫌だったから、神様にお願いして私が代わりに背負うことになった」

こう考えて、なんとか生きている。

人ってさ、案外すごいよ。自分のために頑張れないことも、誰かのためなら頑張れるんだよ。

痛みがとれるその日まで、私は頑張る。きっと治る。そして、前よりもいい状態になって生まれ変わる。

痛みに悶絶する私を横目に猫が昼寝する。

いいんだよ猫、おまえはそれでいいんだ。




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